平成8年~10年の3年間、山口県教育委員会により発掘調査が行われ、平成11年9月2日
に山口県の文化財に指定されました。その後、貴重な古庭園として平成12年12月27日に国
から名勝として指定されました。
庭園は、常徳寺本堂の東側にあり、室町時代に築庭された池泉鑑賞式(ちせんかんしょうしき)庭園で、
正面に露出する岩盤を主景に裾部を巧みに削岩して力強い渓谷風の滝石組にしあげられている点
に大きな特徴があります。
池泉は、南東端の鍾乳洞(こうもり穴)から湧出水を導いて遣り水(やりみず)に通して、
滝口から中島を取り巻く浅い溝状の流れを経て池尻より排出させる構造になっています。
背景に自然岩盤を配して、遠山石として蓬莱山風に見立てており、その岩盤の裾を大がかりに加工し、
滝石組遣水お片袖にしています。
中の島は、本堂側を主に配石し山形石・立石・横石など角張った石を巧みに配しています。特に、
長方形の巨石を横に使う技法は室町時代の風情を思わせるものがあります。
中の島は、本堂側を主に配石し山形石・立石・横石など角張った石を巧みに配しています。特に、長方形の巨石を横に使う技法は室町時代の風情を思わせるものがあります。
(参考資料:阿東町制施行五十年史)
「防長風土注進案」に『古蹟 雪舟之築庭、常徳寺境内にあり 但年月不詳 方今は破壊して築石、池のかたちわずかに残り候・・・』としるされている。
注意:
県道から常徳寺への道は、普通車1台が通れる幅の道です。大型車でのおこしはご遠慮下さい。また、駐車場も普通車2・3台止めることのできるスペースです。
(※)防長風土注進案・・・
天保の改革に関連して、天保十二年に、防長二州全域の、各村落の沿革、地理、産業、経済、社会、習俗等の実態を綿密に調査し記録したものです。
雪舟作と伝えられるその他の庭園
常栄寺庭園・・・山口市宮野下
万福寺庭園・医光寺庭園・・・島根県益田市
旧亀石坊庭園・・・福岡県添田町